
W06とWX06ってどっちが良いのか違いを知りたい。実際どっちが良いの?
手のひらサイズのWiMAXルーター「Speed Wi-Fi NEXT W06」と「Speed Wi-Fi NEXT WX06」はどちらも人気の機種ですが、あなたは違いをご存知ですか?
WiMAXでインターネットを楽しむためには、モバイルルーターと呼ばれるWiMAX専用のルーターが必要ということはご存知のとおりですが、どっちを選べば良いのかって正直わからないですよね。
今回本記事にて比較するモバイルルーターは手のひらサイズの「Speed Wi-Fi NEXT W06」と「Speed Wi-Fi NEXT WX06」です。
- 現在各WiMAXプロバイダーで扱っているモバイルルーターの上位4機種
- Speed Wi-Fi NEXT W06(持ち運びタイプ)
- Speed Wi-Fi NEXT WX06(持ち運びタイプ)
- WiMAX HOME 02(据え置きタイプ)
- Speed Wi-Fi HOME L02(据え置きタイプ)
手のひらサイズのモバイルルーターは自宅での利用や外出先での利用といつでもどこでも使える点が非常に嬉しい機器です。
とは言え、WiMAXは機種が複数あってどの機器を選べば良いかわかりにくいですよね。
先に結論を言ってしまうと「Speed Wi-Fi NEXT W06」を選んでおけば失敗することはありません。

本調査結果をお読みいただくことでモバイルルーターの賢い選び方がわかるようになります。
この記事が少しでもあなたの助けになれば幸いです。
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WiMAXのW06とWX06の違いを徹底比較
Speed Wi-Fi NEXT WX06とW06を21項目にて比較し、注目ポイントの説明およびデメリットとメリットをまとめます。
Speed Wi-Fi NEXT W06 | Speed Wi-Fi NEXT WX06 | |
---|---|---|
製造元 | HUAWEI TECHNOLOGIES CO.LTD. | NECプラットフォームズ(株) |
通信速度(ダウンロード) | 最大1.2Gbps(*2) | 最大440Mbps(*1) |
通信速度(アップロード) | 最大75Mbps | 最大75Mbps(*3) |
対応モード | ハイスピード ハイスピードプラスエリア | ハイスピード ハイスピードプラスエリア |
対応エリア | WiMAX 2+ au 4G LTE(800MHz) | WiMAX 2+ au 4G LTE(800MHz) |
Wi-Fi規格 | 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz対応) | 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz対応) |
対応OS | Windows7、Windows8.1、Windows10 Mac OS X 10.9/10.10/10.11/10.12/ 10.13/10.14 | Windows10/8.1 Mac OS 10.9/10.10/10.11/10.12/ 10.13/10.14/10.15 |
対応ゲーム機 | PS4、Nintendo Switchなど | PS4、Nintendo Switchなど |
ディスプレイ | 約2.4インチTFTタッチ液晶 | 約2.4インチLCD QVGA(320×240ドット) |
同時接続台数 | 最大16台(Wi-Fi) 最大1台(USB) | 最大16台(Wi-Fi) 最大1台(USB) |
連続通信時間 | ■ハイスピード ハイパフォーマンス設定:約 430分 スマート設定 :約 540分 バッテリーセーブ設定 :約 700分 ■ハイスピードプラスエリア ハイパフォーマンス設定:約 300分 ノーマル設定 :約 400分 バッテリーセーブ設定 :約 600分 | ■ハイスピード おまかせ一括設定(スタンダード)/NORMAL(バランス):約690分 おまかせ一括設定(通信速度優先)/HI-P(速度優先):約500分 おまかせ一括設定(電池持ち優先)/ECO(電池優先):約840分 ■ハイスピードプラスエリア おまかせ一括設定(スタンダード)/NORMAL(バランス):約630分 おまかせ一括設定(通信速度優先)/HI-P(速度優先):約490分 おまかせ一括設定(電池持ち優先)/ECO(電池優先):約800分 |
充電時間 | 約140分 | 約160分 (TypeC共通ACアダプタ01U[別売]) |
急速充電 | USB Power Delivery 2.0対応 | 非公開 |
バッテリー容量 | 3,000mAh | 3,200mAh |
連続待ち受け時間 | デフォルト設定(WiMAX2+、Wi-Fi未接続時):約 800時間 | 休止状態:約700時間 ウェイティング時:約45時間 |
UIMカードバージョン | Nano IC | Nano IC |
寸法(mm) | 128x64x11.9mm | 111x62x13.3mm |
重量 | 約125g | 約127g |
同梱物 | 取り扱い説明書 保証書 TypeC変換コネクタ(試供品) ※ACアダプタ/USBケーブルは非同梱 | 電池パック 背面カバー ご利用にあたっての注意事項 保証書 つなぎかたガイド USB2.0 TypeC-A変換ケーブル(試供品) |
本体色 | ブラック×ブルー ホワイト×シルバー | ライムグリーン クラウドホワイト |
アクセサリ(別売り) | なし | WX06クレードル |
- 表記の通信速度は理論値であり、実際の通信速度は440Mbpsよりも低下する場合があります。
- ハイスピードプラスエリアモード、ハイパフォーマンスモードおよび4×4MIMO設定オンにした時の下り最大速度です。機器とPCをUSB3.0以上対応のType-Cケーブル(別売)でつなぐことが必要です。Wi-Fi接続時は下り最大867Mbpsです。
- 上り最大75Mbpsは東名阪の一部エリアで提供、順次拡大中。
通信速度で比較
注目すべき点は「W06の最大通信速度は驚異の1.2Gbps」であるということ。
ただし、1.2Gbpsという速度を実現するためには、「ハイスピードプラスエリアモード」「W06とパソコンをUSB-Type Cケーブルでつなぐ」ことが条件となります。

ハイスピードプラスエリアモードは月7GBまでという通信容量の制限がありますが、ここぞというときに使うことでその性能をフルに発揮することが可能です。
7GBを超えてしまうと128Kbpsというきつい制限が待っていますが、設定で7GBギリギリでモードを切り替える機能があります。

正直7GBの制限に神経質になる必要は全くありません。
対してWX06は最大で440Mbpsの通信速度です。ハイスピードプラスエリアモードを利用することで通信品質を劇的に上げることはできても通信速度はW06を超えることはありません。
ちなみに440Mbpsという数値や、1.2Gbpsという数値は「理論値」というものであり、設計上(理論上)の話となります…。
実測値についてはBroad WiMAXのW06の通信速度を計測!実測結果からわかること【失敗なし】という記事で赤裸々に語っていますので、ご参考ください。
- 結論
ハイスピードモードを利用している限り、3日で10GBの制限こそあるものの使い物にならないということはありません。
ハイスピードプラスエリアモードは劇的な通信速度を手にすることができます。
ただし、7GBの通信を行うと翌月まで使い物にならないという制限がありますが、自動でモードを切り替える設定があるので、正直気にすることは全くありません。
自動でモードを切り替える方法については、WiMAX「Speed Wi-Fi NEXT W06」の設定方法【完全網羅】という記事の中で記載していますので、ご参考ください。
バッテリー容量で比較
Speed Wi-Fi NEXT WX06とSpeed Wi-Fi NEXT W06では若干バッテリー容量に差があります。
多いほうが得…と思いがちですが、これは正直誤差レベルですので、バッテリー容量だけでWX06を選ぶことはもったいないです。
比較するならココ!
WX06とW06で比較すべきポイントはズバリ通信速度です。
WX06はの最大通信速度は440Mbpsとなり、W06は条件さえ整えば1.2Gbpsの通信速度を出すことが可能です。
ただし、W06の1.2Gbpsの通信速度で合計で7GBのデータ通信を行うと翌月まで128Kbps(*1)という速度にまで制限され実質使いものになりませんが、モードを切り替える設定を行うことで超える寸前でモードが切り替わり通常利用になんら支障をあたえることなく使えます。
- 128Kbpsという速度はインターネットが普及しだした頃の速度であり、ちょっとしたテキストを閲覧するだけでも数分かかるという速度です。

ハイスピードプラスエリアモードを最大限活かすには、自動切換えモードをうまく活用できるか!?がポイントです!
ちなみに初期設定ではハイスピードモードとなっています。勝手にハイスピードプラスエリアモードに切り替わることはありません。
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W06とWX06選ぶならどっちがベスト?

Speed Wi-Fi NEXT WX06とSpeed Wi-Fi NEXT W06を選ぶならどちらが良いか、調査隊が調査した結果を報告します。
結論から言うと、Speed Wi-Fi NEXT W06です。
- 理由は3つ
- 最大通信速度1.2Gbpsを体験できる
- ビームフォーミング機能で通信の安定性が確保できる
- 通信モード自動切替機能がある
最大速度1.2Gbpsを体験できる
繰り返しの説明になりますが、W06ではハイスピードプラスエリアモード、W06とパソコンをUSB Type-Cケーブルでつなぐことで通信速度が1.2Gbpsにすることができます。
詳しい解説をすると、「4×4MIMO(フォーバイフォーマイモと読む)」と「キャリアアグリゲーション(CA)」を同時に利用することで1.2Gbpsという高速通信を実現しています。
- キャリアアグリゲーションとは
アグリゲーションとは「集約する」という意味があり、WiMAX 2+でいうキャリアアグリゲーションとは、au LTE回線とWiMAX 2+回線を集約することを意味しています。

- 4×4MIMOとは
WiMAX 2+の基地局にある4本のアンテナと、W06やWX06に内蔵されている4本のアンテナをそれぞれつなぐこと意味しています。

4×4MIMOはau LTE回線、WiMAX 2+は2×2MIMO(ツーバイツーマイモ)それぞれが同時に基地局のアンテナとつながります。
合計6本のアンテナが同時に通信を行うため、無線でありながら1.2Gbpsという途方もない高速通信を実現しています。
注意点としては、W06とスマホやパソコンなどの通信方式がWi-Fiである場合の最大通信速度が867Mbpsとなります。1.2Gbpsの通信速度を体験するには現段階ではW06とパソコンをUSB Type-Cケーブルでつないだときのみとなります。
ビームフォーミング機能で通信の安定性が確保できる
ビームフォーミングとは、簡単に言うと、スマホやパソコンに向かって電波を飛ばす技術です。

Wi-Fi機器というのは、機器を中心に電波を円形状に放射しますが、W06ではビームフォーミングに対応しているスマホやパソコンに向かって電波を飛ばしてくれるため電波強度が高まり通信が安定します。
- ビームフォーミングに対応しているスマホは下記のとおり
- iPhone 6以降
- Xperia X Performance以降
Android端末は多様な機種がありますが、最新機種であればほぼ対応しています。
通信モード自動切替機能がある
ハイスピードプラスエリアモード利用時、7GBを超過する前に、ハイスピードモードに自動で切り替わる「通信モード自動切り替え機能」がある

これだけでW06を選んでも良いくらいうれしい機能です。

今までのモバイルルーターでは自動切替モードがなかったため、ハイスピードプラスエリアモードで通信してうっかり7GBを超えてしまうという悲惨なことがあちこちで見られました。
それをなくしてくれる画期的なモードが「通信モード自動切替」機能です。
あらかじめハイスピードプラスエリアモードからハイスピードモードに切り替わる通信容量を設定しておき、設定した通信容量までの通信を行うと自動でハイスピードモードに切り替えることが可能です。
自動でモードを切り替える方法については、WiMAX「Speed Wi-Fi NEXT W06」の設定方法【完全網羅】という記事の中で記載していますので、ご参考ください。
ハイスピードプラスエリアモードがあっても使っていなかったWiMAXユーザーは今まで多かったことでしょう。

W06では、通信モード自動切替機能を使うことでハイスピードプラスエリアモードをビクビクしながら使う必要がない快適通信を行うことができるようになります!
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Speed Wi-Fi NEXT W06にはクレードルがない

Speed Wi-Fi NEXT シリーズにはクレードルという(いわゆる台座)を別途購入することで電波の質を高めたり、USBケーブルをつないでパソコンとつなぐことが可能でしたが、W06にはクレードルが存在しません。

じゃあ、WX06が良いってこと?
そんなことはありません。
W06は機器そのものの性能が上がり、クレードルがなくとも4×4MIMOでWiMAXの基地局と接続できることが可能になった点が挙げられます。
とは言ってもクレードルが非対応であることは公式には発表されていませんが、必要性もなくなってきたというところが濃厚でしょう。
USB接続についてはUSB Type-Cケーブルで接続できますので、その点も問題はありません。
クレードルがないので「何だかその辺にただ置いているだけな感じ」は否めませんが、クレードルがないからと言って性能がでない…ということはないのでご安心ください。
Speed Wi-Fi NEXT W06とWX06、選ぶなら最先端機能を持つW06を(まとめ)

Speed Wi-Fi NEXT WX06とW06の性能比較と選び方についてまとめました。
「W06とWX06どっちを選ぶ?」と聞かれたら当調査隊は迷わず「W06」を選びます。
- 理由は下記のとおり
- 最大通信速度1.2Gbpsを体験できる
- ビームフォーミング機能で通信の安定性が確保できる
- 通信モード自動切替機能がある
W06では条件をそろえることで最大で1.2Gbpsの通信速度がでます。
1.2Gbpsの通信速度を出すにはハイスピードプラスエリアモードの利用が欠かせませんが、通信モード自動切り替え機能があるので、7GBの通信制限にビクビクする必要もなく最高の条件でインターネットを楽しむことが可能です。
なお、W06を実際に計測した記事もありますので、実際の通信速度はどうなの?と疑問をお持ちのあなたに向けたBroad WiMAXのW06の通信速度を計測!実測結果からわかること【失敗なし】という記事で赤裸々に語っていますので、ご参考ください。
さらにはビームフォーミングという機能もあり、ビームフォーミング機能に対応しているスマホやパソコンに向かって電波を飛ばしますので、通信品質も優秀なものになります。
もう一度言いますがWX06とW06どちらを選ぶかと聞かれたら迷うことなくW06を選びます。
WiMAXでは返却日を含めた14日間を完全無料で試すことが出来るTry WiMAXというサービスがあります。Try WiMAXの申し込み方法からレンタルした際のチェック項目などをまとめた記事を読むことであなたが契約する際迷うことがなくなります。
W06の詳しい設定方法や使い方をまとめた記事もありますので、WiMAXルーター選びの参考にしてみてください。
この記事が少しでもあなたの助けになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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